今日から目標達成の具体的な内容に入っていきます。
まずは目標の設定からですが、その前に質問があります。
「何のため」に目標を決めて取り組むのですか。
この「何のために」いわゆる「目的」がものすごく大切です。
その目的によって目標も変わりますし、達成するモチベーションも、
やる気も変わってきます。
ですから、目標を立てる前に「目的」を明確にすることをまず考えてください。
目的は読んで字のごとし、「目指すべき的(まと)」のことです。
つまり、なにを目指しているのですか、ということです。
目的は最終ゴールです。
目標はあくまでも通過点のひとつです。
ですから、いつも目的と目標はセットで考えましょう。
目的を見据えながら、
「なぜこの目標を達成したいのか」
「何のために頑張っているんだろうか」
と、常に自分や周りの人の願いに思いを馳せながら取り組んでください。
その目的と目標を設定するポイントは3つ。
ひとつ目は
「自分が本当に価値を感じるもの」であるかどうか。
価値を感じるとは、誰かに言われて決めたのではなく、自分で決めて、
それを本当に達成したいと思えるかどうかです。
その目的・目標を見ただけで、ワクワクし、やる気が高まるものです。
本気度が詰まっているものです。
そういう目的・目標であれば、達成への取り組みも主体的で、達成過程
で起こる様々な問題にも、果敢に取り組み、乗り越えられるのです。
ふたつ目は「達成の可否を判断できる具体的なもの」であるかどうかです。
「一生懸命頑張る」「真摯に取り組む」などの感覚的で情緒的なものではなく、
できれば数値化されたものが、よいでしょう。
例えば売上目標でも「1月度の売上を前年より増やす」ではなく、「1月度の売上
を前年比110%にする」という具体的な表現が望ましいでしょう。
このように、達成の可否が判断できる目的・目標を設定すれば、達成できたか
どうかがはっきりします。
もし、達成できなかったとしても、結果の振り返りで良かった点、悪かった点を
次回の取り組みに反映できます。
数値化された目的・目標は誰にとってもイメージしやすいので、周りの人からの
サポートや協力を得やすいメリットがあります。
また、自分以外の人にも、その目的・目標が達成したかどうかを判断してもらえる
ようになるということです。
それは自分の自信ややる気を高めてくれることになります。
脳科学的にいえば、明確に達成感を認識できると、その達成感はやる気を起こす
脳内物質ドーパミンを分泌してくれます。
そうすると次の目標に向かうやる気が出て、モチベーションが高くになります。
達成度がはっきり判断できる目的・目標を立てましょう。
しかし、数値化しにくい目標もあります。その場合は自分で達成の基準(ものさし)
を決めましょう。
その基準に沿って達成率を出し、可否の判断をしましょう。
例えば、「お客様に満足していただく」という目標に対して、満足度を5点満点で
指標化する。目標も「お客様満足度を現状3点から5点にあげる」にする。
そして、お客様にアンケートを取って、その結果で達成度を測るとか。
三つ目は「いつまでに」と期日を入れること。「いつかできればいいなあ」
では憧れでしかないです。
ここでも明確に「いつまでに」達成するか、目的・目標に明記してください。
人は期日がはっきりすると行動するモチベーションが上がります。
昔、夏休みの宿題を貯めて、あと3日しかない。そうなるとすごい集中力を
発揮して宿題をこなした経験はありませんか。
あまり良いたとえではないですが、期日が決まると人は動きます。
それでは、おさらいです。目標を設定するには、まず目的を明確にしましょう。
それからいつまでに、何を、どこまでやるか、具体的に設定しましょう。
誰が見てもわかる目的・目標をつくりましょう。
ここがポイントです。
「目的・目標はセットで」
「誰でもわかるように具体的な数値で」
「達成する期日を明確に」
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