達成への行動計画づくり 前編

達成への行動計画づくり

前回までは、目的・目標設定と達成のた

めの5原則を説明しました。

ここからいよいよ達成までの具体的な

行動計画づくりに入ります。

まずはじめに、目的を明確にしてからつくりあげた

目標に向けて、具体的に何を、どのよう

に、いつ、またはいつまでにやるのか、

を考えていきます。

といきなり言われても、戸惑ってしま

う方もおられると思います。

なかなかいいアイデアや発想が浮かば

ない。私にはそんな能力がないと思わ

れる方も、決して能力の問題ではなく、

それは能力の引き出し方を知らないだ

けです。

そのために素晴らしいツールがあります。

それが、9マスマンダラチャートです。

このツールは1枚の紙に表現されてい

ながら、視点を変えて物事を見られる

という特徴があります。

全体と部分の関係性もよくわかるツー

ルです。

しかも中心に置かれたテーマが常に意

識される構造になっています。

この9マスマンダラチャートを使って

目標に対して達成するための構成要素(達成要素)

をピックアップし、その要素ごとに活動内容

(実践行動)をひとつひとつつくりあげるものです。

例えば、売上を拡大するという目標に対

して、その達成要素は、商品力、

販売促進、広告宣伝、セールス力等など、

いろいろと考えられます。

しかし、それだけでは、具体的な行動が

見えてきません。

目標を達成するには、これらの達成要素

から具体的な活動(実践行動)

へと落とし込むことが必要です。

販売促進なら、何を、どのように、いつ、

どのくらいの規模・金額でやるのかを

考えるのです。

そうすれば、4月1か月間店頭で毎日

チラシを100枚配布するとかの具体的

な行動が浮かんでくるのです。

それでは、9マスマンダラチャートを使

った具体的なワークを説明します。

手順として

  • 取り組む目標(テーマ)を真ん中に

書く

  • そのテーマの達成要素を8つ書き

出す

  • 8つからそれぞれ8つの実践行動を

イメージして書き出す

  • 1つのテーマに対して8X8=64個の

実践行動が生まれる

次のような例で説明すると真ん中に

テーマ(目標)を置き、その周りに達成要素

を8つ書き出します。

ブランドイメージ   商品力販売促進
インセンティブテーマ 4月度売上
を前年比10%UP
の500万円にする
広告宣伝
セールスマン教育  アフターサービス向上セールス力

中心に置いた達成要素をAからHへと

周りのマスに書き写し、達成要素Aを

中心にそれを実現するための8つの実

践行動(具体的な活動)を考えていきま

す。

         
 H  A  B 
      
   HAB   
 GGテーマCC 
   FED   
      
 F  E  D 
         

このように書き出せば、中心となるテ

ーマ(目標)と部分となる要素との関連

性をイメージできるとともに、常に中

心テーマが意識される構造になってい

ます。

このツールを使うと目標に向けて物事

がわかりやすく整理でき、全体と部分

の関係性が一目瞭然となります。

それと自分が考えていることが他者に

わかるというメリットがあります。

これはチームなど組織で目標に取り組

むとき、非常に大きな力を発揮します。

チームメンバーみんなでこの9マス

マンダラチャートを作り上げるのです。

いろいろな人の発想や意見が集まり、

発想が次の発想へとどんどん広がって

いきます。

素晴らしい9マスマンダラチャートが

完成しますから、試してください。

次回は引き続き、活動計画づくりの続

編を話します。

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